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病気別の対処方法
風 邪
<<症状>>
羽をふくらませ、止まり木の上で元気無くしている小鳥を見つけたら、一番に風邪を疑って下さい。
ほかの症状は人間同様で、鼻水を流したり、くしゃみをしたりします。
ひきはじめの鼻水は透明ですが、症状が進むと黄色いウミのような鼻水になります。
風邪が悪化すると、肺炎などを起こし死に至る場合があります。
<<原因>>
風邪は小鳥のかかりやすい病気です。罹りやすい時期は、寒い冬より春や秋などの季節の変わり目です。特に昼夜の寒暖の差が激しい夜などに、風邪を引く場合があります。
夏場の体力が落ちて、抵抗力が低下したときもよく風邪を引きます。
<<対策>>
他の小鳥と一緒に飼っている場合は、別のカゴに隔離し保温をしてあげましょう。
鼻が詰まっているときは、ガーゼなどの柔らかい布でふき取ってあげましょう。
餌は通常のもの以外に、甘くて温かいものをあげましょう。蜂蜜を水に溶かしたものなどがよいでしょう。
温めてあげる以外に、専用の薬を与えてあげましょう。人間用の風邪薬で代用も出来ますが、その場合は、少量を水に溶かして与えましょう。
予防策として、寒い夜などはカゴに毛布などを掛けて温めてあげましょう。
一番大切なのは寒暖の差をあまり与えないことです。
骨 折
<<症状>>
小鳥が骨折する個所で、一番多いのが脚、次が翼です。
脚を骨折した場合、ふ蹠や趾が異常な方向に曲がってしまうので、すぐにわかります。
止まり木に止まっている姿勢などからも、発見が可能です。この時は、不自然な姿勢をとっていたりするのですぐわかります。
翼を骨折した場合は、骨折した方をダラリと下げているのでわかります。
<<原因>>
脚の骨折の原因で一番多いのは、手乗りの小鳥を遊ばせているとき、飼い主が踏んでしまうことです。
攻撃的な小鳥の場合は、他の小鳥とケンカして骨折することもあります。
翼の怪我は、カゴなどにぶつかり骨折してしまう場合が多いです。
<<対策>>
骨折は、適切に処置をすれば脚の骨折は約1週間、翼も2〜3週間で、あっさり治ります。
骨折したら、骨折した場所を正確に確認します。把握できたら、脚の場合は絆創膏などで正しい位置に固定。太い足が骨折していたら、マッチ棒などで添え木をして固定してあげましょう。
翼は正しく折り畳み、ビニールテープで固定します。
処置をしたら、動き回らないように治るまで、小さいカゴで飼いましょう。
下 痢
<<症状>>
健康な時の便は固形ですが、下痢をすると水状の便をします。
下痢をすると肛門の周囲の羽毛が汚れてしまうので、毎日観察していれば早期発見は簡単です。
下痢が続くと、栄養状態が悪くなり、元気をなくしてしまいます。
羽をふくらませ、丸くなってあまり動こうとせず、食欲も低下しますが、水分が失われるので、水は沢山飲みます。
風邪とともに小鳥がよく患いやすい病気のひとつです。
<<原因>>
下痢になるのが多い季節は、気温の高い夏です。一番の原因は腐った餌を食した場合や、変質した水などを飲んだ場合です。果物などの食べ過ぎも原因のひとつとなります。
冬にも、急激な気温変化で下痢をしますが、これは風邪が原因になっていることが多いです。
<<対策>>
下痢は予防しやすい病気です。しおれた青菜はすぐ取り除き、夏は飲み水を1日2回交換します。
下痢をしているかどうかは、止まり木や床に水状の便があるかを確認し、小鳥のお尻をみて汚れているかを確認します。
病気の小鳥を発見したら、他の鳥たちから隔離し、温めてあげましょう。
食べ過ぎで下痢をした場合は、原因となった果物を与えるのをやめましょう。
それでも治らない場合はペットショップ等で専用の薬を購入した与えましょう。
手に入らない場合は、人間用の薬を少量水で溶かして与えましょう。
食 滞
<<症状>>
手乗りのヒナが、風邪や下痢でもないのに食欲がなく、元気がないときは「食滞」の可能性があります。
小鳥を手で包んで、喉の左右にある「そのう」を触って診て下さい。
※「そのう」とは、食べた餌をいったん溜めておく袋のことです。
正常な時は、餌の溜まっているそのはやわらかいものですが、食欲や元気を無くしているときは、カチンカチンに硬くなっている場合があります。これが「食滞」の症状です。
<<原因>>
質の悪い餌を食べたとき、消化できずにそのうに詰まってしまうのが原因です。
手乗りのブンチョウなどが良くかかります。またフィンチ類の小鳥がアワ卵を食べ過ぎてもなります。
<<対策>>
手乗りを育てるときは、成鳥になるまで新鮮な餌だけを与えましょう。
食滞になってしまったら、まず餌を与えるのを控えます。通常の場合ならこれで自然に消化され治ります。その時、蜂蜜を同量の水にとかして与えると効果的です。
そのうをもみほぐしたりしないように気を付けましょう。そのうの血管が切れてしまう場合があります。
それでも、治らない場合は専門の医者で、そのうに詰まっているかたまりを切除してもらいましょう。
卵 秘
<<症状>>
繁殖期になる病気で、早期に発見しないと死を招く病気です。
産卵の予定日に、メスが巣の中にうずくまって身動きもせず、羽をふくらませたままうずくまっていたら危険です。
下腹部やお尻がふくらんでいて、触ると硬いものが詰まっている感じしたら「卵秘」です。
気がついたら、早急に手当てをしてください。ひどくなると、排便に支障がでて、尿毒症を起こして死んでしまいます。
<<原因>>
卵秘は、卵が輸卵管に詰まっておこる病気です。原因としては、寒さのため筋肉の動きが低下した卵が大きい、殻が硬いなどが考えられます。
初めての産卵を寒い時期に迎えたりした時も起こえます。
<<対策>>
体を温めてあげると、1〜2時間ほどで産卵をはじめ症状は治まります。
効果がない時は、スポイトでひまし油か食用油を微量飲ませてください。綿棒の先に含ませて、肛門から差し入れる方法もあります。
予防のためには、寒い時期に巣引きさせない。年になんども巣引きさせないなど大切です。
早期に発見するために、巣引きした小鳥を十分観察していることも大切です。
そのう炎
<<症状>>
食欲が低下し、水分を沢山とる。首の付け根がふくれて、羽毛をかき分けて見ると、そのうが充血している。
嘔吐することが多いのも、この病気の特徴で、発酵した臭い餌や、褐色の唾液などを吐く場合もあります。
<<原因>>
そのうに溜まった餌に、細菌などが増殖し、炎症をおこしているのが原因です。
人間の食べ物を与えた時に、多くこの症状が発症します。
<<対策>>
人間用の胃腸薬をほんの少し、水に溶かして与えると治る場合があります。
それでも治らない場合は、専用の薬を求めるか専門医に相談しましょう。
人間の食べものを与えることに、害はありませんが(ものによってはあるが)
与えすぎの注意しましょう。
脂肪過多症
<<症状>>
小鳥は活発な生き物ですが、脂肪過多になると、動きがにぶくなり、止まり木の上で過ごすことが多くなります。
体全体がふっくらとして、羽毛をかき分けると、首や腹部などに黄色い脂肪の層を発見できます。
この病気の怖いところは、内臓にも脂肪をつくことで、人間同様に糖尿病や心臓病の危険も出てくることです。
オスが交尾をしなくなったり、メスが無精卵を生んだりもします。
<<原因>>
食事の摂取量と、消費量のバランスが悪いと脂肪過多になります。
狭いカゴのなかで運動不足になったり、栄養価の高い食事を与えすぎるのが原因です。
<<対策>>
まず栄養価が高く、脂肪の多い餌を与えるのを控え、新鮮な青菜などを豊富に与えましょう。
カゴを広くして、動きやすくしたり、カゴから出して運動させることも大切です。
毛引き症
<<症状>>
体のさまざまの部分の羽毛を、自分のクチバシで抜き取ってしまう病気です。
頻繁に抜く場合は、地肌が露出してしまう場合もあります。
<<原因>>
ストレスが原因と考えられます。
手乗りインコや中型・大型のインコ類に、発症しやすい病気です。手乗りインコの場合、飼い主に遊んでもらえないことが欲求不満となって起こります。
また、体のサイズに合わない狭い鳥かごで飼われている場合も、起こりやすくなります。
毛引き症と似ている病気に、食毛症がありますが、これは毛を抜くだけではなく、抜いた毛を食べてしまう病気です。これはビタミンやミネラル、動物性たんぱく質の不足が原因です。
<<対策>>
まずストレスの原因となった要因を探ります。そしてそれを解消してあげるましょう。
手乗りインコなどは、毎日カゴからだして遊んであげましょう。手乗りではないインコは、大きなカゴに移してあげたり、おもちゃを与えたりしましょう。
どれでもやめないときは、首のまわりに毛抜きカバーを付けて毛を抜くのを防止しましょう。
食毛症の時は、ビタミンやミネラル、動物性たんぱく質を多い餌を多めに与えるようにしましょう。
脱毛症
<<症状>>
換羽の時期でもないのに、羽毛が抜け落ちる病気です。
ひどいときは、毛がほとんどない状態になってしまいます。
<<原因>>
ホルモンのバランスがくずれたり、ストレスが多いと起こりがちです。
遺伝からくる脱毛症もあります。原因は親近交配で、回復することなく死にいたります。
<<対策>>
運動や日光浴をよくさせ、栄養価の高い餌を多めに与えましょう。
飲み水に少量のビタミン剤を加えて、与えても効果があります。
寒い季節は、家の温かい部屋で飼ってあげましょう。
オウム病
<<症状>>
特有の症状はなく、他の病気同様、食欲が低下し、元気がなくなってきます。
羽を逆立てて丸くなり、風邪のような症状や緑色の水性の便をします。
進行が進むにつれて、衰弱は激しくなり、死に至る場合もある病気です。
<<原因>>
オウム特有の病気に思われがちですが、すべての小鳥にかかる病気です。
細菌が原因で、抵抗力の低下、他の病気、ストレス、環境の悪化などが発病のもととなるようです。
ごく稀ですが、鳥から人間が感染し、肺炎になる場合もあります。
また、オウム病に似た症状がでて、人間に感染する病気として、クリプトコッカス症があります。
これは鳥のフンに発生するカビが原因となります。
<<対策>>
伝染力の強い病気のため、感染したらすぐに他の鳥から隔離してください。
抗生物質で治療しますが、専門医に診てもらいましょう。
感染病のため、病鳥が発生したカゴは、すぐに消毒をしましょう。
トリコモナス症
<<症状>>
口から喉にかけて症状の現れる病気です。口の中の分泌液が多くなり、つらそうなしぐさをします。
やがて、口から白くてネバネバした分泌液を出すようになります。
進行すると、口から喉にかけて粘膜が炎症を起こし、餌を飲み込めず、餌を食べても吐き出してしまうようになります。
餌を食べられないので、次第に衰弱し、死に至る可能性の高い病気です。
<<原因>>
ヒナに多い病気で、原因は、トリコモナスという原虫です。
これが口から感染し、喉や食道、そのうなどで繁殖して、症状を引き起こします。
<<対策>>
オウム症と同じく伝染性の病気なので、専門医に診てもらい。カゴも徹底的に消毒しましょう。
ワクモ症
<<症状>>
ダニの一種、クワモによって引き起こされます。
クワモは春から夏にかけて発生します。夜行性で、昼間はカゴの中に潜伏し、夜に行動を起こします。夜になると這い出てきて、小鳥の血を吸います。
<<原因>>
夜間にカゴの中で小鳥が騒いだり、落ち着きなく動いていたらクワモが原因と考えられます。
鳥かごにクワモが発生すると、成鳥でも貧血で衰弱し、ヒナ鳥は全滅する場合もあります。
<<対策>>
防御策は、庭箱の徹底的な熱湯消毒と、太陽光線による乾燥です。
これを春の巣引き前と、夏の巣引き後に忘れず行いましょう。
金網カゴの場合も、発生したらすぐ同じように消毒しましょう。
カイセン虫症
<<症状>>
感染したばかりの時は、クチバシに小さな点がいくつか現れる程度ですが、ダニが増殖するにつれて、根元部分の荒れが目立つようになり、悪化すると目の周りも荒れてきます。
小鳥はかゆくなって、クチバシや顔を止まり木やカゴなどにこすりつけ、出血などする場合もあります。
<<原因>>
カイセン虫というダニの一種が、皮膚のしたに寄生して起こります。
<<対策>>
硫黄製剤を、患部に塗ってカイセン虫を殺します。
目や口に塗らないよう、綿棒などに含ませて塗ってあげるとよいでしょう。長くても2〜3週間程度で退治できます。
しかし、クチバシの荒れは治らないので、早期治療が大切になります。
け が
<<症状>>
出血を伴うようなケガは、猫やねずみに襲われたときや、仲間同士のけんかなどで起こります。
また、クチバシが欠けることもあります。
手乗りを遊ばしているときの事故や、鳥かごの中で飛び立ったときの壁への激突なども原因として考えられます。
<<対策>>
出血したら、傷口を消毒し小鳥用の薬をつけてあげましょう。
大きなケガの時は、早急に専門医にかかりましょう。
やけど
<<症状>>
軽いやけどなら、自然に治癒します。
しかし、一見小さく見えるやけども、実は大きな場合があるので気を付けましょう。
重症のやけどの場合は、周辺が壊死を起こしたり、敗血症の恐れもでてきます。
<<原因>>
やけどをするのは、手乗りの小鳥がほどんどです。
カゴの外にいるときに、熱いなべに飛び込んだり、タバコの火に触れたりしてやけどをします。
<<対策>>
手乗りと遊ぶときは、カゴから出す前にやけどの原因になるものがないか注意しましょう。
やけどをしたら、すぐ冷やすことが大切です。しかしいきなり水の中などに入れないで下さい。
水で濡らしたタオルなどで、患部を包んであげましょう。ただ脚をやけどした場合は水につけてあげましょう。
十分にひやしたら薬を塗って、完治するまで安静にさせましょう。
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