介護実習体験

今回の五日間に及ぶ社会福祉施設での介護等体験は、私の中で漠然とあった「介護に対するイメージ」の具体化と介護職員の介護に対する専門性の必要性を感じた。他にも介護そのものの大変さや、利用者との交流の重要性なども感じられたが、その中で特に前述の二点が印象深い。

まず「介護に対するイメージ」の具体化だが、五日間施設にいたことで、今まで適当に思い浮かべていた「老人がたくさんいる所で車イスを押したりご飯を食べさせている」などの介護に対する勝手な想像が払拭された。利用者一人一人の健康と安全を考えながら、平等のサービスを目指す計画性が食事の配膳や日々のレクの中で見えていた。

もちろんたった五日間で介護の全貌が見えるわけではない。
しかし利用者やその家族、第三者などではない、職員側から見る「介護」が私の適当なイメージを改善してくれた。

介護に関する専門性が必要であることを感じたのは、体験の中で手を出せない事が何度もあったためだ。技術にできないことや、安全面でしてはいけないことなどはしかたがないが、利用者に対する対応や態度は職員の方に専門性を感じた。利用者の希望などが、職員側の望むものと違った際、そこにはある程度の強制力が生まれてしまう。

そこで利用者側が納得する形に説得する職員側の努力が必要になる。その説得力こそが介護に関する専門性の一つではないだろうか。
これらの二点は初等から高等まで全ての教育で関係していく。特に後者は教師の専門性として研究されている。いずれにせよ今回の介護等体験は、単なる「教員免許のための一過程」ではなく、「教師としてどうなるか」といった重要な経験になったと私は感じた。


介護等体験を終えて、私は今、とても嬉しく思います。嬉しいという表現は、少しおかしいかもしれません。

しかし、今年の一月に亡くなった祖父が、認知になり、体の自由が効かなくなった時、祖母のお世話をしてくれたのが、デイサービス先の職員さん達でした。
病気に関する知識も、医療的・心理的に適切な事が何なのかもわからず、自分の無力さを実感しながら頼った先のデイサービスで、祖母がどんな日々を送っていたのかはわかりません。しかし、祖母がデイサービス先で作ってきた飾り物やカード、塗り絵は、今でも大切にとってあります。

家族の家ひまわり国分寺の職員さん達と、入居している方々との関りを実際に見て、祖母のデイサービス先での日々を想像してしまいました。祖母はきっと幸せだったと思うし、私もそれが一番嬉しいです。入居者の方を見て、祖母を思い出し、涙が出そうな時もありました。入居者の方一人ひとりに、家族があることを考えました。

今回の介護等体験を通して、私は、入居者の家族の視点と、実際にお世話をする職員さんの視点から、考えることが出来ました。また、生前の祖母が自分が認知症であることを認めざる得なく、泣いてる姿を見たり、そのことを訴えてくることがあったので、入居者の方本人の気持ちもとても身近に考えることが出来ました。

このような貴重な経験を体験させていただき、本当にありがとうございました。短い間でしたが、とても勉強になりました。感謝しています。


家族の家ひまわり永山のスタッフの皆様、先日は大変お世話になりました。
今回、私は5日間、この社会福祉施設にお世話になったのですが、まず思ったのが、自分の想像していた社会福祉施設は実際の現状と比べると如何に甘いものだったかという事です。社会福祉施設を利用する方々がどのような状況にあるのか、そんな状況にある方々をケアするスタッフの方々の苦労、改めて痛感させられました。

私は今回の体験を通じて、その人の人間性を尊重するという事の意味とその大切さを漠然としたものですが、何となく分かったような気がし、これからも考えていかなければと思いました。教職を目指す者として、その事は生徒達にも通じる事であり、生徒に限らずどの社会にも関係する事でもあると思います。

今回、スタッフの方々がとても忙しく、私たちも上手く手伝えない部分が多々あり大変申し訳なく思います。その中でもこの事が私なりに精一杯やって得る事が出来たと感じています。

勿論、スタッフの方々だけでなく利用者の方々からも得た事でもあると思っています。利用者の方々と接するまでに随分と時間が掛かってしまったのですが最後の方では利用者の方々から色々な話を聞き、為になる良い経験もしました。これらの事を今後に生かしていけるように頑張っていきたいと考えています。 5日間、本当にありがとうございました。


今日は4階フロアーを担当することになりました。
認知症の方と、どう接したら良いのかを考えさせられる1日となりました。
認知症の方は、感情表現が、ストレートなので、午前中にお風呂に入られた方が、とても機嫌を悪そうにしていて、ドキッとしました。

でも、次第に期限が直ってきたので(お昼頃、良かったです。)ホッとしました。
その方は、家が農家だったそうで、その頃の東京の様子を、話して下さいました。あまり話してることが分からない時もあったのですが、その方が口にした言葉を自分も繰り返して言うようにしました。 あと、目を見て話す、聞くことを心掛けました。

また、うつ状態だった方は、昔、歌の先生をなされていたようで、音楽を聴かれると、次第に快活におしゃべりをされるようでした。

認知症、アルツハイマーになってしまった方は、家族と関係がこじれてしまうといった話を職員さんからうかがい、改めて、その症状の難しさを知りました。
あと、もっと自分は教育心理学、発達心理学の本を読むべきだと思いました。


今日は4階の担当になった。
認知症だときかされていたので、テレビでやっていたドラマ等の内容は把握できないものと思い込んでいた。しかし、利用者同士の会話でドラマのことを話していたので、今まで自分が考えていた以上に認知症の方の能力が高いことを改めて気付かされた。

5日間の体験を終えて、施設のスタッフの方々一人一人が強い信念をもって利用者の方々と接し、利用者の方々により居心地のよい環境づくり、または利用者の方々の能力をおとすことなく、出来るだけ高めようとする介護に尽力する姿に強い感銘を受けた。

このスタッフの方々の姿勢は教育する立場の人にも共通するのではないだろうか。生徒が学びやすい環境づくり、生徒の能力を少しずつでも着実に伸ばしていける教育、そういうことに教師は尽力すべきなんだと思います。そして、スタッフの方々が利用者の方々とその家族との"かけ橋"になっているように、自分も生徒とその家族との"かけ橋"になれるような教師になりたいと思っています。


最初、何を話したらいいか分からずコミュニケーションをとるのが本当大変でした。でも、段々慣れてコミュニケーションのとり方がほんの少しですが分かってきました。レクリエーションの先生や介護職員のみな様のコミュニケーションのとり方にびっくりしました。

明日はもっともっと積極的に話すことができるようにします。レクリエーションの歌、すごく上手でひっくりしました。まだまだ分からないことだらけですが、少しでも多くのことを学び、一人でも多くの人と話してこの実習を終えたいです。


今日初めて老人ホームで体験をしてみて、様々な人がいるんだなと思いました。
90歳を過ぎているのに、元気に話をしてくれたり、80歳をすぎていても、自分でゆっくりだがしっかり歩いて買い物もできる人もいた。老人ホームには、様々な事情で入室しているんだということもわかった。

でもごはんを食べている際はほんとに気を配らなくてはと実感した。自分の目の前で、むせている人がいてもどうしていいかわからず、すごく焦った。この短い期間でも、少しでもヘルパーさんや介護士さんのやり方を真似ながら補助したいです。


車イスの人たちの入浴のお手伝いをさせてもらったけれども下半身が弱っているためとても大変で疲れた。リフトを使って湯船に入れたりすごく勉強になった。お年寄りの方々も素直に聞いてくれる人と少し頑固な人がいたりとても貴重な体験をしました。


入浴の補助をするのが初めての経験で大変だった。
どこまで補助をしてどこまで自分自身でやってもらうかの判断が難しかった。でもなかなか楽しめました。
午後の病院への付き添いも新しい体験でしたがホーム以外でお世話することの難しさを感じました。

設備が整っているホーム内と比べ、外は健常者にとっての生活が当たり前なのでヘルパーの方々は、いろんな所に注意を向けているのだなぁと痛感しました。