介護カタカナ用語集

介護に関する話題には、カタカナ用語が多用されています。その言葉の意味を正しく理解する為に、お役立て下さい。

グループホーム
中程度の認知症のお年寄りが、介護職員の世話を受けながら、10人前後の集団で暮らす家。各人が個室を持つが、共同で食事の支度や清掃、洗濯をする。
日本では97年から政府が導入を始め、2005年1月時点で全国に約6,000ヶ所存在する。
ケアハウス
介護利用型軽費老人ホームと呼ばれる。
お年寄りは、ホームヘルパーから食事や入浴を手伝ってもらいながら、自立した生活を続ける。
介護までは必要ないが、生活面での手助けが必要な人向け。民間や自治体が設立し、国費で補助する仕組み。
ケアマネージャー
介護保険制度導入に伴って新しく出来た専門職。法律や役所の文書では、介護支援専門員と漢字で書かれている。
介護保険でサービスを受ける個々のお年寄りの為に、介護の計画を立て、事業者との連絡調整をする人を指す。介護する人とされる人の橋渡し役。
略称、ケアマネ。
ケアワーカー
ホームヘルパーが在宅介護の現場で働く人を指すのに対し、特別養護老人ホームの寮母のような、施設で働く介護職員を指す場合が多い。人によっては、介護職員の総称として使う場合もある。
厚生省による介護福祉士の英訳は「サーティファイド・ケアワーカー」「有資格の介護職員」の意味で、この場合も介護職員全般を指すことになる。
ケースワーカー
個別の相談業務をする人との意味だが、ソーシャルワーカーと同じ意味で使う場合が多い。特に、福祉事務所で生活相談か経済的な援助機関の紹介をする人を指すこともある。
福祉事務所で公務員として働くには、社会福祉主事の資格が必要。特別養護老人ホームの生活相談員も、社会福祉主事が社会福祉士の資格が必要。
ショートステイ
直訳すれば短期滞在となる。専門家の間では、「短期入所生活介護」「在宅老人短期保護事業」などと言われている。78年から始まった制度。
家族が介護している動けないお年寄りや認知症のお年寄りを、老人ホームなどの施設が数日から数週間預かり、家族に代わって介護する。数ヶ月に及ぶような場合は、ミドルステイと呼ばれている。
ショートステイを受け入れているのは特別養護老人ホームや養護老人ホーム、老人保健施設などで、受け入れる際、家族がショートステイを希望する理由は問わない。
ソーシャルワーカー
福祉についての相談を受け、手助けをする人を幅広く示す言葉。ソーシャルワーカーは生活相談、連絡調整、手続きの代行などをするつなぎ役。
各地の福祉事務所だけでなく、民間の福祉施設に勤める人もいる。活動の場は様々で、働く場所の違いによって呼び名が変わることがある。医療機関にいて、退院後の生活相談など、医療にかかわらない部分の相談を受ける人は、特に「メディカル・ソーシャルワーカー」と呼ばれる。
こうした「福祉に関する相談、助言、指導、その他の援助を業とする人」の為の国家資格が社会福祉士。介護福祉士と同様に87年にでき、社会福祉の仕事をしているないにかかわらず社会福祉士を名乗ることが出来る。
デイサービス
いわゆる託老制度で、日帰り介護とも呼ばれる。日中、施設に預けられたお年寄りは、食事や入浴などの介護を受けて過ごす。
リハビリテーション(機能回復訓練)を主体にしている場合は、デイケアと呼ばれる。89年からは、夕方から翌朝まで夜間にお年寄りを預けるナイトケアも始まった。認知症のお年寄りが夜に徘徊するなどして家族の介護の負担が重い場合などに利用されている。
ホームヘルパー
和訳は「訪問介護員」 「お年寄りの家庭を訪問して介護する人」の意味だが、介護の中身が時代と共に変わり、何をする人なのか、きちんと整理されていない。
制度の原型は、1962年に始まった老人家庭奉仕員だ。当時は、買い物や清掃といった火事の手伝いが中心だった。
ホームヘルパーという言葉は、国が90年に始めた高齢者福祉の整備10ヶ月計画で登場した。翌91年に1~3級のヘルパー養成講座が始まっている。
仕事の中身も、90年代に入って、動けない人の食事、排泄、入浴の世話など「身体介護」に比重が移ってきた。それでも、当初は、3級ヘルパーは家事援助に限り、身体介護は2級以上が受け持つという制度があった。だが、95年の見直しで3級ヘルパーも簡単な身体介護の研修を受けるようになり、仕事の枠はなくなっている。
ヘルパーとよく比較されるのが介護福祉士だ。こちらは87年に出来た国家資格だが、介護の仕事はこの資格がなければ出来ないというわけでもない。関係する仕事は介護全般で、この資格を持つ人は研修を受けなくても1級ヘルパーとみなされる。

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